2009-04-22
《根は詰めるな、時には休め》
皆さんはもう職場に配属されましたか。初めての職場の感想はいかがですか。緊張しますか。それとも案外リラックスできる職場ですか。恐らく「ちゃらんぽらんな奴」と思われたくない一心でかなり緊張したり、無理をしたり、気負いすぎたりしている人もいることでしょう。しかし、あまり緊張したり根(こん)を詰めるのは考え物です。健康を損ねる因(もと)になるだけでなく、却って見えるものも見えなくなって失敗の原因をつくります。
根気は粘り強く一つのことを続ける気力です。当然そういった能力は尊重されなければなりません。ところが、どちらかというと個人より集団の力が試される組織型社会においては、度を超した根気や粘り強さは敬遠されることがあります。上司や同僚の様子も見ながら判断することが大切です。それと、もうひとつ気をつけたいことがあります。中国・前漢時代の思想書「淮南子(えなんじ)」の言葉がそれを教えてくれます。
○鹿を逐(お)う者は山を見ず
初めは山を見ているつもりでも視野に鹿が入った途端、多くの人が山の存在を忘れ、ひたすら鹿だけを追いかけるようになります。気がつけば、自分が今どこにいるのかさえ分からないほど無茶苦茶に駆け回っています。その典型がトヨタ自動車の赤字転落です。時には休息を取るだけの余裕がないと決してよい仕事はできないという教訓です。
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