春惜しむ--キャンパス無常
2009-05-27


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昨今の大学は大変である。学問より研究、研究より論文の数である。教育より経営、経営より文科省である。そして授業より就職指導である。何よりかにより受験生である。受験生はお客様である。その親御様は神様である。入学金を振り込めば「学生さん」と呼び、授業料を受け取れば卒業させなければならない。と、友人がこぼす。
 選抜基準の遵守を主張すれば理事者から目の敵にされ、目をつむって入学させれば今度は面倒を見なければならない。熱心に教えれば頼られるし、頼られても期待に添えなければ恨まれる。恨まれれば何を言い出されるか分からない。何をしでかされるかも分からない。アカハラだのセクハラだのと、まるで腫れ物か何かにでも触るようなハラハラし通しの日々だという。

 キャンパスの木立見上げて春惜しむ まさと
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