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今年の田植えは外出している間に終わってしまいました。田植機を使うので、たいていが独り仕事です。そして、あっという間に終わってしまいます。昔のように数を頼んで賑やかに行う田植え風景は見られなくなりました。
日曜日、子どもの多い家では総勢10名近くが横に並び一斉に植えたものです。腰にびくを付け、苗をいっぱいに入れて田圃に入りました。そしてお兄ちゃんに遅れまい、弟には負けまいと競争しました。その結果ついつい間遠く植えてしまうので、よく叱られたものです。
まだ結婚前だった叔母は田植えの名人でした。田圃に付けられた筋の上を、どこまでも狂うことなくその通りに、しかも等間隔で植えてゆきました。手際の良さも植える速さも常に一番、子どもたちの手本でした。
どの家でも両側の畦には、たくさんの苗を揃えた年寄りが出張っていました。そして苗が切れそうな植手の前方に点々と苗を落としておいたり、時には植手に向かって幾束もソフトボールの投手のように下手投げで苗を届けていました。写真は田植えの翌日、朝霧の立ちこめる早朝の風景です。
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