○獣除け--実りの秋
2009-09-26


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いま鳥獣害に悩まされているのは都会の農家だけではない。中山間地と称される山あいの集落でも猿、鹿、猪、狢(むじな)などの食害に脅かされている。しかも対策の有効な決め手がない状態が続いている。集落全体を牧場のように金網で囲ったところまである。それでも猿の群れはやって来る。鹿は柵を跳び越えるし、猪も隙を見つけて入り込む。狢を防ぐ手はない。
 写真の風景はまだ秋の彼岸前の、朝露が残る時間帯の棚田を山の裾の方から見上げたものである。右手前方の山の端に、ちょうど朝日が昇ったところである。斜めの光が初秋の朝の爽やかな空気を感じさせてくれる。写真とはまさに光の力の表現であることを教えてくれる。
 しかし気になることもある。右側の土手には網の目が見えるし、テープも光っている。これらは害獣が田圃に入り込まないよう耕作者が設置したものだが、気休めにしかならないという。実際この朝、猪が入り込んで田圃中を転げ回った跡が見つかっている。それでも何もしないよりは増しではないか。そう考えて、今年も周りに網を張ったそうである。テープは雀除けとのことだった。
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