○白梅日記01
2010-01-03


 新年おめでとうございます。このたび目出度く写真日記の対象に選ばれました。満開になるまで日々、開花状況を写真に記録し伝えてくださるとのことです。

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 写されることなど意識したこともなく、ひたすらお日様の恩恵だけを頼りに暮らしております。愛想があるわけでなし、紫陽花さんのような世辞も言えませんが古代の日本では花と聞けば、誰もがまず私たち梅の花を思い浮かべた時代もあったそうです。

  今のごと 心を常に思へらば まづ咲く花の 地に落ちめやも 縣犬養娘子

 この和歌に詠われた「花」がどうして梅の花と分かるのか、子どもの頃は随分と不思議に感じたものでした。できる子は、きっと根拠は「まづ咲く」という表現にあるのよ、そこから推し量っての主張だと思うわなどと話しておりました。

 先生の説明では、確かにそういう点もあるけれども、この和歌の題詞に「依梅發思歌一首」とあることが一番の根拠だそうです。大先輩の貴重な歴史まであるのに、いつの間にか桜さんに取って代わられたのは残念です。
[言葉と文字]
[季節の言葉]
[短歌]
[花]
[写真]

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