例えば足袋や靴下を履かなくても足が冷たくならないとか、上着を羽織らずに庭に出ても寒さを感じないとか、そんな日が続くようになると急に木々が芽吹き始める。気が付くと野も山も春の花が競って咲き始めている。見上げる空は晴れてはいるのだが、どことなくどんよりとよどんでいる。散歩で尾根に出ても容易に遠目は利かない。春の空はそんな時期の空気や大気の状態を表す言葉である。
昨日の日本列島は各地に黄砂が飛来して、午前中はどこもかしこも白く濁った空ばかりだったとニュースで知った。確かに昼過ぎまで強い南風が吹き、峯の木々は激しく揺れていた。空気も全体に白く濁って見えた。しかしそれらの全てが黄砂だったのか、それとも潮風も混じっていたのか、あるいは南風だから全部が潮風だったのか、今となっては詳しいことは分からない。
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[URL] 黄砂と黄沙(1)
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[URL] 黄砂と黄沙(2)
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[URL] 黄砂と黄沙(3)
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[URL] 黄砂と黄沙(4)
今日は久しぶりに富士山が望めると聞いて尾根まで登ってみた。そして新しい富士見の場所を見つけた。春の空に浮かぶ富士山だから冬や秋に見るような明確な輪郭は期待できない。だが、どこかのんびりとして憎めない。
雪まとふ富士の高嶺は春の空 まさと
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